「Twitterに広告を出してみたいけど、実際効果ってどんなもんなんだろう?」
SNS PLUS+では、企業のSNS運用担当者の方から寄せられる「お悩み・課題」を、基礎的なものから応用篇まで、毎週テーマを変えてご紹介していきます。
第5回では、広告出稿の検討をしている企業の運用担当者から「出稿で得られる成果の目安」についての相談です。
Twitter広告には、大きく分けて3つの広告方式があります。
一つ目がプロモツイート。
フォローされていないアカウント向けの広告で、Twitter広告においては最も使用されている方式です。
ツイートの下部にプロモーションと表示される以外は、通常のツイートと差がなく、いいね!やリツイートの得られやすい広告でもあります。
二つ目がプロモアカウント。
タイムライン上に表示されるおすすめユーザーに、指定のアカウントを掲載させる方式のことを指します。
企業名、商品名が一般的に知られているものであれば、フォローが得られる可能性が高まります。
三つ目がプロモトレンド。
おすすめトレンドの上部に表示される広告で、キャンペーンや商品の告知宣伝に有効です。プロモアカウントはユーザー名が表示されますが、トレンドの場合は今の流行りを探すために活用されているため、一定キャンペーン等の説明タイトルが目に入り、その引き次第では高い効果が期待できます。
今回は、効果的な広告配信を実現するためのポイントをご紹介します。
効果的なTwitter広告配信を実現するためのポイント
これからTwitter広告を始めようとしている場合、効果を出すためのポイントは非常にシンプルなこともTwitter広告の特徴です。
その準備段階として、まずは目的を決めましょう。
Twitter広告を検討されているということは、すでにTwitterの運用は一定期間実施してきた又は、本格的に運用をするためにフォロワーを集めたい等の理由が考えられます。
今回はそれぞれのケースで効果的な広告配信を実現するポイントをご紹介します。
ポイント1:ターゲティングとリターゲティング
これから本格的にTwitterの運用を検討している場合、Twitter上の誰が自社顧客のターゲットになるかわかっていないケースが多いと思います。
いま抱えている顧客セグメントじゃないの?と、思われるかもしれませんが、実はTwitter上では異なるセグメントから評価を受けるケースもあります。
まずは、広いターゲットに対して広告を配信していきましょう。
Twitter広告では、最初に目的を決める必要があります。ここでは、ブランド認知度の向上やツイートのエンゲージメントを選択するようにしましょう。
他にも、アプリインストールやウェブサイトへの誘導等の項目もありますが、目的を達成するためにはコンバーションしてくれるだろうターゲティングが必要になり、ターゲティングにこだわればこだわるほど高い成果が期待できますが、同時に単価も高くなります。
最初の段階では、まずはTwitter内での認知やエンゲージメントを獲得し、フォロワーの獲得や認知度向上を目的とした低単価の広告配信がおすすめです。
フォロワーや話題を獲得できれば、その後の通常のコミュニケーションの中で顧客化をできます。
高い広告を実施して思ったような成果を上げられないと、次の手は打ちにくくなるため、一定Twitter広告の成果を体験してから、その後に目的達成のための広告出稿をおすすめしています。
すでにTwitterの運用を一定期間実施している場合、複数回の広告を通じて自社顧客化することを目標とすると良いでしょう。
一定期間運用していると、会社から成果を求めることが大きくなります。そこで広告配信を行うということは、成果が期待されているケースが多いと予測しています。
とはいえ、1度の広告出稿で簡単に成果が得られる広告は多くはありません。
Twitterの特性上、配信内容がバズれば、投下した広告費以上の拡散がなされることもありますが、それを目的とした広告は大概うまくいきません。
その時にうまく活用したいものが、リターゲティングの機能です。
前段でお伝えした、ターゲティングについては広くあまりお金を掛けずに出稿しますが、目的を特定のサイトへの誘導にセットします。
ページにリターゲティングタグを設置し、一定期間後の広告出稿のタイミングで、該当のページに閲覧履歴があるユーザーを自社顧客へ刈り取る(顧客化する)方法です。
ただし、Twitterユーザーは常に情報がアップデートしているため、1週間から2週間程度で刈り取りのタイミングを敷かなければ、その効果は薄れていきます。
最初の出向のタイミングで、告知や認知のタイミングから、その後の刈り取りまでの設計をした上で、広告出稿を行っていきましょう。
ポイント2:Twitterカードの活用
Twitter広告では、「テキストのみ、画像付き、動画付き、Twitterカード付き」の栗アイティ部が選択できます。
テキストのみ、画像付き、動画付きはその文言のまま、ツイートの中で文言表現の通りのクリエイティブでの広告配信を行います。
ユーザーからすると、テキストのみよりは画像付きの方が目に止まるし、画像付きよりも動画付きの方が興味を引きやすいという意識は働きますので、可能な限り目に止まるクリエイティブを用意するようにしましょう。
テキストのみの広告配信は正直あまりおすすめはしません。
よほど興味をそそる、テキスト作成に自信のある方でも、スルーされると考えておいた方が良いと思いわれます。
その中でもおすすめしたいのはTwitterカード付きの広告配信です。
Twitterカードとは、テキスト+画像又は動画+画像からのwebリンクがセットされる方式のことを指します。
このようなweb誘導向けはウェブサイトカード、アプリインストールが目標のアプリカード、エンゲージメント獲得用のカンバセーショナルカードが作成できます。
おすすめの理由は、Twitter利用者にとってアクションがしやすいことが理由にあげられます。
魅力的な商品やサービスであったとしても、Twitterユーザーは目が肥えているため、チープなクリエイティブでは反応してくれません。
Twitterカードを利用することで通常のクリエイティブよりも、リッチなコンテンツを表示させることができるため、成果を得られる可能性の高い広告配信が期待できます。
まとめ
Twitter広告は、通常のTwitterの運用同様に、高い拡散力からうまく活用することで広告費用以上の成果が期待できる媒体です。
費用面や設定方法の手軽さから、手軽に取り込めるメリットもありますが、しっかりと目標や成果見込みを作らなければ「なんとなくいいと思う。」から、抜け出せないメディアでもあります。
今回ご紹介した「ターゲティングや成果を上げるための広告運用設計」を参考に、バズらせよう!と博打をするのではなく、通常のweb広告同様に手をかけてみてください。
「予想外の成果」ではなく「予想通り」を目標にしていきましょう。
次回は、「Twitterキャンペーンの活用テクニック」についてご紹介します。