「SNS、うまく活用できていますか?」
一昔前では、企業や個人店の経営者が「自社ブランドや商品を知ってもらう」ために「ホームページ」を立ち上げていました。
しかし今の時代、ホームページが無くても、Googleマイビジネスを使えば簡単な情報は伝えることができるようになり、個人店ではホットペッパーや食べログ等のサイト掲載をすることで、認知だけでなく、手軽に集客や来場促進を実現することができるようになりました。
様々な形で情報を入手することができる現在、強い集客力を持つツールがTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSへシフトしてきています。
そこで今回の記事では、SNS運用代行のメリットと利用にかかる費用相場を紹介します。
SNS運用代行の利用
そもそもSNS運用代行会社が何をしてくれるところかご存じの方は少ないと思います。その上で、SNS運用代行を利用する上で「知っておくべきポイント」を紹介いたします。
1‐1:SNS運用代行に任せられること
まずはSNS運用代行に依頼できることを紹介します。
●アカウント開設
これからアカウントを開設して運用をスタートさせたい!と、考えている場合は、アカウントの開設から任せることができます。
SNSの運用に最も大事な、「誰に対して何を伝えるためのSNSか」というところからサポートしてもらえるため、すでにアカウントを持っている場合でもフォロワーの多いアカウントでなければ、1から任せるという選択も有効です。
●定期投稿
企業や個人店のSNS運用の多くは「定期的に投稿する内容が無い…」という壁にぶつかります。
そのような場合、一定の運用コンセプトとルールを事前にすり合わせるだけで、定期的な投稿文の作成、投稿を任せることができます。
●コメント返信
SNSを運用する企業の多くは、最終的に顧客化することを目的としているケースが多いと思います。
そのような場合、ユーザーとのコミュニケーションは非常に重要になります。
SNS運用代行会社には、事前に想定される質問内容に対する回答を用意したり、感想に対するお礼回答を用意することで、返信代行を任せることができます。
●広告出稿
キャンペーンやイベント案内を投稿するSNSでは、広告を活用して多くの人にその存在を知ってもらいたいケースがあります。
そのような場合、各種SNS広告で有効な手段を用いた広告出稿の代行を任せることができます。
もし広告を頼みたい場合は任せっきりにせず、予算や目的を伝えたうえ、レポートでその成果を確認するようにしましょう。
●キャンペーン代行
定期運用とは異なるため、オプションとなるケースが多いですが、フォロワーの獲得やサイト集客を目的とした「SNSキャンペーン」代行を任せることができます。
予算や目的の理解が必要となるため、任せっきりにすることはできませんが、運用代行会社によってはキャンペーンツールを持っているところもあるため、完成度の高いキャンペーンの運用を期待することができます。
●ポイント
・運用の手間だけでなく、目的に合わせた完成度の高いSNS運用が期待できる
・コンセプトやルールを事前に認識合わせすることで、無駄なコミュニケーションを減らせる
・広告やキャンペーンまで任せることができる
1-2:SNS運用代行のメリット
次に、SNS運用代行会社を利用するメリットを紹介します。
「頑張れば個人でできるのでは?」とお考えの方は、ぜひご覧ください。
メリット1:本業への集中
SNSの運用は、実際に運用している担当者以外から見ると「そんなに手間かかるもんなの?」と思われがちです。
画像と100文字程度のテキストを用意するだけでしょ?と言われればその通りですが、その運用が毎日(又は定期的)である場合、想像以上の負荷が担当者にはかかっています。
実際に画像の用意や入力だけであれば10分程度で終わるかもしれませんが、「何を」「どのような表現で」「誰に対して」と考え出すと、納得のいく投稿にするためには2~3時間かかるものだと思ってください。
SNSの運用担当者が専任であれば問題は無いことだと思いますが、多くの企業では社長がやっていたり、企画の担当者が兼任していたりと、本来行わなければいけない業務の合間に取り組んでいるケースが多いです。
認知や集客のためのSNSが本業に支障をきたしてしまっては本末転倒ですので、そのような場合には運用代行は大きなメリットであるといえます。
メリット2:高い水準のSNS運用
SNS運用代行会社はSNS運用で成果を上げるノウハウを蓄積しているため、独自で運用することと比べて成果が上がりやすいといえます。
独自での運用となると、どうしても投稿内容が毎回近しい内容になったり、商品のPRが多くなったりと、ユーザーにとっては飽きられやすい投稿になる傾向にあります。
特に、SNS運用自体の特性として中長期的な設計の基で運用することが必要ですが、実際の現場では、当初は一定のリソースをかけて運用していたものの、思っていたほどの成果が得られず、運用期間が長くなるほど運用にかけられるリソースが削減される企業も多いように思います。
運用代行に任せることで、SNS運用のノウハウを活かした水準の高い投稿を行ってくれるため、フォロワー獲得だけでなく、飽きられない効果的な運用が期待できます。
メリット3:リスク回避
SNSで起こりうるリスクが、情報漏洩や炎上です。
しっかりSNSを運用している企業でも、投稿内容のすべてをWチェックしている体制を敷いた企業は皆無といえるでしょう。
社内ルールを敷いていたとしても、結局は人が行うことですので「情報開示しても問題ないと思っていた…」や「少し過激な表現の方がフォロワーの反応が良くて…」のような炎上リスクは無いとは言い切れません。
運用代行の会社では、基本的にはそのようなリスク回避がルール化されているため、リスクを未然に防ぐことができるメリットのひとつといえます。
●ポイント
・SNSに成果を求めるなら運用代行会社の利用が効果的
・運用代行はリスク回避にもつながる
代行会社の料金相場
「1-1運用代行で任せられること」でお伝えした通り、SNS運用代行には任せられる範囲は大きく、その範囲によって費用が変わります。
ここでは「任せたい範囲」毎に、参考となる費用感を紹介いたします。
2‐1:定期投稿
「2日1回や週に3回は投稿したい」という、定期投稿を任せたい場合の費用感です。
サービス内容
・投稿文の作成
・定期投稿
・Instagram投稿代行
画像素材有り(リポスト)1万〜2万 / 1投稿
画像素材作成(撮影・制作込み)3万〜5万 / 1投稿
▼費用感(相場)
20万〜30万円 / 月額
運用代行の最も基礎的な部分を任せたい場合は、20万円程度から依頼することが可能です。
定期的に発信してもらい、安価にSNS運用を実現したいという企業、個人向けにおすすめです。
定期投稿を依頼する場合、投稿される内容を定期的にチェックし、コメントがあれば返信する社内ルール設計が別で必要となります。
返信しないという判断もひとつのルールではありますが、SNS運用自体が顧客とのコミュニケーションが目的となりますので、できる限りコメント返信は行うことを推奨します。
2‐2:ユーザーとのコミュニケーションを含んだ定期運用
定期投稿だけでなく、ユーザーとのコミュニケーションから、投稿量や内容の改善まで任せたい場合の費用感です。
サービス内容
・定期投稿(2-1)
・コメント確認、返信
・投稿内容やコンセプトの見直し
・Instagram投稿代行
画像素材有り(リポスト)1万〜2万 / 1投稿
画像素材作成(撮影・制作込み)3万〜5万 / 1投稿
▼費用感(相場)
50万〜80万円 / 月額
定期運用に加え、ユーザーとのコミュニケーションから投稿内容の改善を行ってくれます。SNS運用では、当初想定していたユーザー以外からの反応が多かったり、思いもよらないリアクションがあることもしばしば起こりえます。
そのような場合に、少しターゲットを変えるような投稿文の作成や投稿量の調整をレポートしてくれるため、より良いSNS運用の実現が期待できます。
2‐3:定期運用に加え、広告出稿・キャンペーン等トータルサポート
SNS運用の現状分析から、広告、キャンペーンを活用したSNS運用のトータルサポートを任せたい場合の費用感です。
サービス内容
・定期投稿(2-1)
・定期運用(2-2)
・定期ミーティング
・広告、キャンペーン運用
・Instagram投稿代行
画像素材有り(リポスト)1万〜2万 / 1投稿
画像素材作成(撮影・制作込み)3万〜5万 / 1投稿
▼費用感(相場)
100万〜200万円 / 月額
「SNSを通じて実現したいこと」を、定期的なミーティングを通じて依頼することで、その運用のすべてを代行してもらうことができます。
すでにアカウントを持っているものの、うまくいっていないと感じている場合には、運用代行会社のノウハウが詰まったSNSのトータルサポートの活用で、大きく変えることができるかもしれません。
●ポイント
・これからSNS運用をはじめるなら、定期投稿からスタートすることで安価に取り組み開始ができる
・SNSアカウントをすでに運用している場合は、いま抱えている課題に応じて必要なサポートをしてくれる会社を選ぶ必要がある
まとめ
SNSの運用は、独自で行おうとすると一定のリソースは必要になります。
手軽に始められるだけに、始めたはいいものの更新されないアカウントになってしまっては、SNSユーザーからは「この企業大丈夫かな?」と、悪い印象を与えてしまうこともあります。
SNS運用代行会社に頼むと、一定の費用は必要になりますが、社内の誰かに負荷をかけることなくSNSによる認知、販促を開始することができる、企業や個人店の経営者にとってはうれしいサービスだといえます。
もちろん、ただ”SNSを始めた”だけでは意味がないので、SNS運用を始める際には、何を目的にするかは明確にしておきましょう。
次回は、運用代行会社の選び方について紹介いたします。