手軽に始められる上に必要経費も少なく済むことから、多くの企業がSNSによるキャンペーンを実施しています。
そのなかでも「拡散性が高い」という特徴を持つTwitterを利用したキャンペーンは、商品やサービスの認知度向上・ブランディングに大きな効果が期待できるとして、取り組みを開始する企業が増えてきました。
Twitterキャンペーンは手軽に始められることがメリットのひとつですが、高い効果を得るためには事前計画が重要となります。
今回の記事では、計画から実際にキャンペーンを行うまでの流れを紹介いたします。
ただ漠然と企画を行うのではなく、綿密に計画を立てることで、Twitterキャンペーンの良さを最大限に活用しましょう。
Twitterキャンペーンの流れ
Twitterキャンペーンは次のような手順で行います。
- 目的・目標の設定
- 賞品の選定
- 参加方法・当選者発表方法の設定
- キャンペーン投稿
- 当選者へ通知・プレゼントの発送
- 評価
①目的・目標の設定
Twitterキャンペーンを行うために、まずはキャンペーンを行う目的や目標値を明確にしましょう。
Twitterキャンペーンを行う目的として、代表的なものは次が3点が挙げられます。
- 商品、サービスの認知度向上
- ファン(フォロワー)の獲得
- 販売促進
目的が不明確なままだと、いいね!はたくさんもらえたけど、これってなにに繋がるんだろう?と、企業アカウントのSNSにありがちな迷路に迷い込みます。
まずは目的を明確にし、その達成に適した賞品やキャンペーン内容を検討しましょう。
目的と同時に「30代女性のフォロワーを○人増やす」など「キャンペーンを通してどんなユーザーとどうなりたいか」という具体的な目標も設定しておくと、キャンペーン後のコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
②賞品の選定
キャンペーンを行う上で、賞品が魅力的かどうかは参加者数に大きな影響を及ぼします。「この賞品がもらえるなら参加したい」と思わせるような賞品を選定しましょう。
ただ、プレゼントに設定する賞品はいたずらに高価なものである必要はありません。
もちろん高額賞品が当たるキャンペーンでは、インパクトの大きさから参加者を集めやすいですが、単純な懸賞目的のユーザーも多く、フォローが定着しにくいという傾向もTwitterキャンペーンにはあります。
ただ高いではなく「ターゲットとしているユーザーが欲しいと思う賞品は何か?」を考えてプレゼントを用意してみてください。
暑い日が続く夏の季節に外で働く方を対象とするなら、冷汗グッズをプレゼントするのもいいかもしれません。
また自社製品や自社ロゴが入った賞品を設定すれば、企業の認知度UPにもつながります。
③参加方法・当選発表方法の設定
目的・賞品の選定が完了したら、キャンペーンの具体的な内容を検討しましょう。
Twitterキャンペーンには大きく分けて3種類の参加方法・2種類の当選発表方法があります。
目的に合わせて、適したものを選択してください。
【3つの参加方法】
①フォロー&リツイートキャンペーン
フォローとリツイートのみで応募完了する参加方法です。この方法には次のような特徴があります。
- ユーザーが文章を考える必要がない
- 参加ハードルが低い方法
- 幅広い周知が可能
②フォロー&ハッシュタグキャンペーン
フォローと指定のハッシュタグを付けた投稿で応募完了する参加方法です。この方法による特徴は次の3点です。
- コメントや関連写真の投稿を促すことができる
- ①よりも参加ハードルが高くなる
- 商品のファンや既存客からの反応が多い傾向がある
③フォロー&カンバセーショナルカードキャンペーン
告知ツイートで設定した複数のハッシュタグから、ユーザーが好きなものを選択してつぶやく参加方法です。
ユーザーの考え方や声を拾うことができるため、最近のTwitterキャンペーンを実施する企業から人気の方法となっています。
- 簡単にユーザーの意見を知ることができる
- 申請が必要で初期設定では利用不可
【2つの当選発表方法】
・通常キャンペーン
実施期間終了後にフォローやリツイート数を集計し、当選者を発表する方式です。
Twitterキャンペーンの基本的な当選方式ですが、実施期間が長いと応募自体を忘れられたり、一度参加したユーザーからは繰り返される表示に飽きられてしまう可能性があります。
・インスタントウィンキャンペーン
応募後すぐに結果を確認できる方式です。その場で当選可否が分かることで、より多くの参加者が期待でき、応募者が増える傾向があります。
④キャンペーン投稿
参加方法と当選発表の方法が決まったら、キャンペーン投稿を行いましょう。
投稿はいかにユーザーの目に留まるかを意識する必要があります。次のポイントを抑えて、ユーザーが参加したいと思うような投稿を作成してみてください。
- タイトル、参加方法、賞品などツイートに載せる情報は必要最低限にする
- 「○○が当たる」など参加するユーザーに対するメリットを最初に表記する
- キャンペーン投稿に画像や動画を使うことで、他のキャンペーンツイートとの差別化を図る
- 挿入写真や画像は華やかで明るい目立つものにする
- キャンペーン投稿を固定ツイートに設定する
⑤当選者へ通知・プレゼントの発送
通常キャンペーンの場合は締め切り後、当選者にDMを送りプレゼントの発送先を返信してもらう方法が一般的です。
集計後はなるべく早めに通知を行うようにしましょう。
ギフトカードや電子マネーを賞品として設定すると、現品の発送をしなくてもカードNoを当選者に通知するだけでプレゼントの受け渡しが完了するため、極力手間をかけたくない場合はおすすめです。
インスタントウィン方式の場合は、応募後すぐにリプライやDM機能にて当選結果が発表されます。
一般アカウントの場合には、1日のリプライ上限が2,400件までと限られていたり、大量に同時送信することでスパム判定されてしまうケースもありますので、リプライ数を管理するなど注意が必要です。
評価
当選者への通知・プレゼントの発送が完了したらキャンペーンは終了です。
継続的にTwitterキャンペーンを続けていく場合には、必ず実施したキャンペーンの評価を行いましょう。
目標に設定した数値と、実際に得られた反響にどれくらいの差があったかを明確にすることで、次回以降に実施するキャンペーンの計画に活かすことができます。
評価内容としては次のような項目が挙げられます。
- 設定したユーザー層からの反響を得ることができたか
- フォローやRTが目標値に届いたか
- 費用対効果が得られたか 等
まとめ
手軽に始められることが魅力のTwitterキャンペーンですが、最大限の効果を、期待するためにはしっかりとした計画を立てることが重要です。
また実施後には目標に対してどれくらいの成果が上げられたか、計画通りに実行できたかの検証を行いましょう。
検証結果を基に新たなキャンペーンを計画することで、より効果の高いキャンペーンを実施することができるようになります。
当サイトでは、様々な視点から実際に行われたTwitterキャンペーンを紹介しています。
ユーザーの獲得や認知度向上に成功した企画内容を参考に、目的に沿ったTwitterキャンペーンを計画してみてください。