Twitterインスタントウィン形式のキャンペーンは、気軽に参加できることからユーザーからも人気が高く、特に2020年から多くの企業が実施するキャンペーンで採用されるようになりました。
活用される企業が増えた要因として、2020年の新型コロナウイルス感染症の流行以降、生活の中の「おうち時間」が増え、SNS利用時間が伸びていることが挙げられます。
コロナ禍でリアルイベントが減る中、SNSを通してユーザーとの接点を生み出していくことが重要と考える企業が増えたことで、ターゲットとするユーザーがより気軽に参加できるインスタントウィンキャンペーンの利用拡大につながっていると考えられます。
今回の記事では、インスタントウィン形式のキャンペーンを活用している企業のキャンペーン事例と、それぞれのポイントを解説します。
2021年話題となったインスタントウィンキャンペーン事例
インスタントウィンの機能自体はすでに定番となっており、ただその場で当落の返信があるというだけでは応募の増加や話題性を期待することが難しくなってきています。
最大の特徴である「自動リプライ機能」をどのように活用するか、という点で、企画性に優れたインスタントウィンキャンペーンの成功事例をご紹介します。
六甲バター株式会社「#あなたはどっチー?春の投票キャンペーン」
\#あなたはどっチー? 春の投票キャンペーン開催中/
2021年第1弾は #チーズデザート対決!🍋🥭
抽選で100名様にチーズデザート詰め合わせセットがその場で当たる!①@qbb_official をフォロー
②回答を選んで投稿
③自動返信で結果が届く
3/16 23:59まで投票結果はこちらhttps://t.co/ZCNo2LjIJ0
— 【公式】六甲バター(QBB) (@qbb_official) March 3, 2021
実施企業:六甲バター株式会社
参加条件:フォロー&ツイート
概要:主にチーズなどの乳製品の製造販売を行う六甲バター株式会社の公式Twitterアカウントで行われたキャンペーン「#あなたはどっチー?春の投票キャンペーン」。
公式アカウントをフォローし、該当のハッシュタグでツイートをすることで参加でき、抽選で100名にチーズデザート詰め合わせセットが当たります。
ポイント:
キャンペーンクリエイティブに動画を活用し、文章を読まなくても、短い動画を見ることでキャンペーン内容や商品の特徴が伝わる「分かりやすさ」がこのキャンペーンのポイントです。
キャンペーンの説明は複雑になりがちですが、動画を活用することで多くの情報をスムーズにユーザーに届けることに成功しており、短い時間でユーザーの興味を引く事でキャンペーン参加へ繋げる工夫がされています。
株式会社明治「#きのこたけのこ2020キャンペーン」
\フォロー&リツイートで当たる/
スクイーズなど豪華賞品プレゼント❗①@takenoko_meiji をフォロー
②この投稿をRT
③#たけのこの里 の食べ技をリプライで伝授❗出現率0.5%の伝説の食べ技も…⁉️
— たけ里ブラザーズ (@takenoko_meiji) March 25, 2020
実施企業:株式会社明治
参加条件:フォロー&リツイート
概要:たけのこの里の公式アカウント「たけ里ブラザーズ」で行われたキャンペーンで、アカウントをフォローし、キャンペーン投稿をリツイートするだけで、スクイーズなどが当たるプレゼント企画に参加できます。
リツイートすると、たけのこの里の「食べ技」がリプライで返ってくる、独自の工夫がされています。
ポイント:
リプライで送られてくる内容が複数用意されており、その中からランダムに送られてくる仕組みになっています。
中には出現度がかなり低いレアな技があったり、プレゼントキャンペーンに外れてしまってもユーザー楽しめる要素が盛り込まれたキャンペーンになっています。
ガチャのようなゲーム性を盛り込んたキャンペーンにすることでユーザーの興味を集めることに成功しています。
Galaxy Mobile Japan「発売記念キャンペーン」
いよいよ今日で最後😭🌸
Wチャンスも今日まで…!#GalaxyS20 5G #発売記念キャンペーンフォロー&RTで
Galaxy 新生活応援セットが当たる🥰さらに #GalaxyWatchActive2 を含む
より豪華なセットがWチャンスで6名様に🎁#5Gが気になる で応募してない人は今すぐ応募▼https://t.co/prsB1xRQYk— Galaxy Mobile Japan (@GalaxyMobileJP) March 30, 2020
実施企業:Galaxy Mobile Japan
参加条件:フォロー&リツイート
概要:Galaxy Mobile Japan「発売記念キャンペーン」として、フォロー&リツイートでGalaxy製品が当たるキャンペーンが実施されました。
ダブルチャンスとして、「#カメラ機能が気になる」「#シングルテイクが気になる」「#5Gが気になる」など、製品をどう使ってみたいかという指定ハッシュタグをつけて投稿すると、メインのキャンペーンに追加して豪華製品がもらえるWチャンスキャンペーンとなっています。
ポイント:その場で抽選結果がわかるインスタントウィンだからこそ、外れてしまった人が離脱してしまうことも多くありますが、このキャンペーンでは外れてしまった人をそのままダブルチャンスへ自然に誘導できている点がポイントです。
ダブルチャンスキャンペーンをインスタントウィンではなく、後日抽選を行うフローにしておくことで、フォローを継続してもらいやすくなるという効果が期待できます。
8企業合同キャンペーン「#新生活エイプリルエールキャンペーン」
実施企業:株式会社コニコム・森永乳業など8社
参加条件:フォロー&リツイート
概要:株式会社コムニコが主催し、8つの企業アカウントが合同で行ったインスタントウィンキャンペーンです。
参加企業は、カゴメ・森永乳業・BS日テレ・シチズンなど業界も企業様々で、「エイプリルフール」と「エール(応援)」をかけ合わせた「#新生活エイプリルエール」 というハッシュタグを使い、新生活を応援するというコンセプトで行われました。
ポイント:8社のアカウントでフォロー&リツイートキャンペーンを同時開催しており、当落通知のリプライにキャンペーンサイトのURLが掲載されています。
複数の企業が合同で取り組むことでそれぞれのアカウントでキャンペーン告知がなされ、認知拡大とフォロワーの拡大が期待できるキャンペーンとなっています。
キャンペーンをきっかけにユーザーが参加企業のアカウントや別のキャンペーンにも興味を持つことも期待でき、参加企業同士でユーザーの相互送客を実現している部分がポイントです。
株式会社ポケモン「#ポケモン25周年キャンペーン」
\\㊗ #ポケモン25周年 🎮🎉//
今日、2月27日は『ポケモン 赤・緑』の発売日🥳
これを祝して #ポケモンデー壁紙チャレンジ を開催‼151匹のうち、誰をゲットできるでしょうか❓💓
1⃣@poke_times をフォロー
2⃣本ツイートをRT🔁
3⃣リプライで1枚の壁紙が届くチャレンジは2/27 23:59まで⏰ pic.twitter.com/McAtzyas3n
— ポケモン情報局【公式】 (@poke_times) February 27, 2021
実施企業:株式会社ポケモン
参加条件:フォロー&リツイート
概要: 初代ポケモンの発売から25周年を記念して行われた、1dayのキャンペーンです。
公式アカウントをフォロー&リツイートすることで、ランダムにポケモンの壁紙が添付されたリプライが返ってくる仕組みです。
ポイント:
このキャンペーンで用意されているのは賞品では無く、壁紙が添付されたリプライが返ってくるという非常にシンプルなキャンペーンですが、リツイートが4.8万件と、多くのユーザーが参加したキャンペーンであることが分かります。
151種類の壁紙から、どのポケモンの壁紙が返ってくるか分からないドキドキ感と、自分の好きなポケモンがでるまで何回も試したくなるという所がポイントです。
また、「どのポケモンが返ってきた!」と、ゲットした壁紙をツイートしたくなる、という拡散性にも優れたキャンペーンです。
キャンペーン成功のポイント
Twitterキャンペーンでは、Twitterならではの高い拡散性を活かすキャンペーン内容を考えることが成功のポイントといえます。
ご紹介した事例を見ても分かる通り、必ずしも豪華な賞品が必要というわけではありません。
ユーザーが面白そう、楽しそうと思える仕掛けが重要であり、さらに「当選したもの、リプライでゲットしたもの」をツイートしたくなるものにすることで、多くの拡散が期待できる内容にすることができます。
インスタントウィンキャンペーンは、ユーザーからしてもキャンペーンへ参加するハードルが低く、内容もシンプルなものが多いため非常に人気の高いキャンペーン形式です。
応募条件を少なくし、応募に手間がかからないようにすることや、説明の文章が分かりやすいかなどをしっかりチェックし、「ユーザーの参加しやすさと拡散される仕掛け」を意識した設計を行ってみてください。
まとめ
今回の記事では、複数パターンのリプライによるキャンペーンや、外れても再チャレンジできるダブルチャンスキャンペーンなど、6つのインスタントウィンキャンペーンをご紹介しました。
人気のある、いわゆるバズっている企画は、インスタントウィン機能をただ単純に使うだけでなく、機能を活かしてユーザーに楽しんでもらう・拡散してもらう、というところまで考えて成功しています。
インスタントウィンを実施する際は、「面白さ等の企画性やわかりやすさ」と「拡散性のあるキャンペーンとなっているか」の2つの視点で、取り組んでみてください。
